家族登山(シリ−ズNO.7)
登山のあらまし
8月2日(火)晴れ
昨夜の夜行列車もいつものとおり寝不足気味だ。大町からタクシーの相乗り客をつかまえ扇沢出合いに入る。
駅弁の朝食を河原で済ませ6時30分に出発。ここから種池小屋の稜線へは最近つけられた「柏原新道」を登る。
夏山には珍しくなかなか静かなコースだ。豊富な高山植物に迎えられながら登ること4時間20分。10時50分に
種池小屋に着き今夜の予約を済ませ荷を預けて爺が岳往復を済ませる。
8月3日(水)晴れ
今日は稜線つたいに針の木岳までの縦走だ。小屋を5時45分に出発。途中の「岩小屋沢岳」「鳴沢岳」「すばり岳」
のピークを適当に花の写真撮影休憩を取りながら通過し、昼過ぎに「針の木岳」の頂上に立つ。
このあたりには大きな株の「コマクサ」が他の花を寄せつけずに咲いている。のんびりと稜線を下りコルに建つ針の木小屋に
入る。
8月4日(木)曇り
今日は針の木雪渓から下山する日だが、その前に蓮華岳に登って来よう。ガスが濃く視界が悪い。幅広い稜線であるが朝一番の
登りにはきつい。ゆっくりしたペースで一歩一歩進む。突然背後数百メートルの位置に「ブロッケンの妖怪現象」が現れさっそく
カメラにおさめる。
すごい! 蓮華岳の頂上一帯は「コマクサ」の大群落地帯だ。その数はどのくらいあるだろうか? 数千株という数だろうか。
もっと多いかも?
小屋の前から針の木雪渓の下りはすぐに雪渓上を下ることになる。持参したアイゼンを靴に装着し下降開始。先を行く単独行の男性
はアイゼンを持っていないらしく、なかなかテンポよく下降して行けない。危なっかしい足取りでかにの横ばいの格好でゆっくり
ゆっくり進んでいる。アイゼンは無ければ無いでなんとかなるものだが、やはりあれば快適だ。持参してきて正解。
途中「のど」と呼ばれる両岸が迫った急峻なところを慎重に下り、雪渓下降を終える。扇沢バスターミナルから大町に出て、
今夜は民宿泊まり。
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