家族登山(シリ−ズNO.9)

熊野古道

 と き・・・・平成2年5月1日(火)〜5月2日(水)
コ−ス・・・・神戸=紀伊田辺=滝尻王子〜不寝王子〜大門王子〜十丈王子〜大阪本王子〜牛馬童子〜 近露王子〜比曽原王子〜継桜王子〜一方杉〜秀衛桜〜小広王子手前=紀伊田辺=帰神

メンバ-・・・・夫婦二人旅

登山のあらまし

5月 1日(火)晴


かねてから一度は訪ねてみようと思っていた熊野古道をやっと歩いてみた。朝の7時に家を出て、 大阪天王寺から”L特急くろしお3号”でスタートしたが紀伊田辺に着いたのが10時半過ぎ、 バスの便数が少なく待つこと小一時間、古道の起点「滝尻王子」に着いたときには正午も回って いた。行動前にバタバタと昼食の行動食をとり出発。
予想とはことなり、いきなりのきつい登りから始まる。いだいてきた”熊野古道”のイメージは 見事に裏切られ、食事の直後のこともあって横っ腹にこたえてくるが、道端には初めて目にする 野生の「きんらん」の花が和ませてくれる。
やがて石碑のみが建っている「不寝王子」を通過し、杉が密集して立つ登りがつづき、さらに登ること 1時間50分の後に高原神社通過。なかなかきびしいコースだ。うすくらい森林の道をこのコースの 最高地点である悪四郎山(782m)あたりを過ぎる頃には、やはりスタートの時間が遅かったことが ひびき、うすくらいコースがさらに暗さを増してくる。
さらに大門王子、十丈王子、大坂本王子を通過してゆき石造の”牛馬童子”のあるところではうっかり 見逃してしまいそうになる。うすぐらいところに予想よりはるかに小さい石造に「えっ!これがそうな ん?」と思わず声が出る。予想では2mくらいの石造と思っていたが、実際の高さは40Cmくらい。 すでに薄暗くなっていたために探しまわって見つかる。
やっと1日目の宿がある「近露王子」に着いた頃はあたりはすっかり暮れていた。なかなか見つ からない今夜の宿に着いたのは7時を回っていた。
近露王子についた頃は日暮れていた

5月 1日(火)晴


今日のコースは昨日とはちがいバス道路を進むところも多くなる。比曽原王子、継桜王子を通過し、 「野中の一方杉」と呼ばれる杉の枝が南の方向だけに伸びた天然記念物に指定されている巨木の道を 散策しながら進む。その先すぐのところに観光パンフレットやガイドブックでもお馴染みの 「とがの木茶屋」があったが、建てかえられて民宿となっている姿からは昔の面影は見当たらない。 小広王子手前の「きんらん」が咲く草地で昼食。すぐ脇から握りこぶしくらいの「モグラ」がひょっこり 顔を覗かせてこちらを見上げている。穴の入口付近にそっとソーセージを置いてやるとすぐに穴の中へ 取りこんでゆき、すぐにまた顔を出してくる。ほとんど警戒していない。かわいい!
時間の制約もあり、今回はこのあたりからひき返そう。
巨木の周りは何メートルくらいあるだろうか?





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