家族登山(シリ−ズNO.19)

三重県御池岳と滋賀県横山岳
関西の花の山旅

と き・・・・平成12年5月4日(木)〜5月5日(金)

コ−ス・・・・神戸=阪神高速=名神自動車道関が原IC=国道365号線南下=国道306号線鞍掛峠手前駐車 〜コグルミ谷登山口〜カタクリ峠〜御池岳〜真ノ谷道〜白瀬峠〜カタクリ峠〜コグルミ谷登山口=(横山岳登山へ移動) 国道306号線=国道365号線=木の本=国道303号線杉野〜登山口(テント泊)〜横山岳往復=木の本IC= 北陸自動車道=名神・阪神高速経由=帰神

メンバ-・・・・夫婦二人旅

登山のあらまし

5月 4日(木) 晴れ
今回は”関西の花の山旅”から「三重県御池岳」と「滋賀県横山岳」のはしご登山となった。当初の計画では、御池岳と藤原岳を予定していたが、花の種類・数がイマイチだったため二日目は藤原岳をやめて、昨年登って素晴らしかった滋賀県湖北の横山岳に回ることとした。
関が原ICから国道を南下し、鞍掛峠手前の駐車スペースに車を置き登山開始。コグルミ谷といっても伏流水のため水流はない。黄色いヤマブキソウやイチリンソウに迎えられながら雑木林の中をゆっくり登って行く。
コグルミ谷で出会った可憐な”エンレイソウ” と ”イチリンソウ”

カタクリ峠あたりから期待していた花の種類・数も今回はイマイチの様子。ガイドブックによればこのあたりからカタクリも自生しているそうだがなかなか見つからない。生い茂った笹の中につけられた登山道をのぼりつめると鈴鹿連峰最高峰の御池岳丸山頂上(標高1241m)である。周囲は雑木林に囲まれ展望はよくない。行動食をとり頂上を後に少し引き返し、真ノ谷から白瀬峠に向かう。真ノ谷はほとんど人が通らないコースのようだ。バイケイソウが群生しており、みずみずしい緑の濃い谷筋だ。白瀬峠への登りあたりからカタクリが多く現れ始め、カメラ休憩も忙しくなる。さらにカタクリ峠への道では”イワウチワ”が花盛りであった。
駐車場まで下山後、今日のうちに滋賀県湖北の横山岳山麓に移動とする。
 御池岳頂上と 白瀬峠〜カタクリ峠の間に群生していた”イワウチワ”

5月 5日(金) 晴れ
昨年の5月連休にもここに訪れ、2年連続の訪問となる。山深い杉野の山村にある白谷登山口の駐車場に昨日着いたときは我々の車1台のみで、車の横にテントを張り一夜を過ごす。近くに”熊に注意”と書かれた真新しい立て看板があったので、はじめは車の中で寝ようとしたが、窮屈なため結局テントにもぐりこむ。
ここの谷は水量も豊富で気持ちのいいテント場だ。おそらく川のせせらぎの音で熊が傍まで来ても気がつかなかったであろう。昨年は一人で登ったが今回は二人旅。御池岳も花の名所であるが、この山にはイチモク置くところだ。しかし、この山の登山道はみな急である。その急な谷筋をほとんどまっすぐに登って行くコースとなっている。効率はよいが疲れるコースだ。
谷筋の登りも五銚子の滝まで。このあとは頂上をめがけて雑木林のきつい斜面を登り、カタクリの群生が現れ始めると頂上も真近だ。
経が滝や五銚子の滝あたりに咲く”ヒトリシヅカ” や ”キクザキイチゲ”

谷筋から離れ、”ヤマエンゴサク”や”カタクリ”が雑木林の中に現れてくれば頂上も近い。
横山岳頂上に近づくと”ヤマエンゴサク”や”カタクリ”が目を引く


今年の横山岳頂上にはまだたくさんの残雪が残っていた。持参してきた缶ビールを埋めてはみたものの待ちきれずすぐにとりだしカンパーイ! 頂上からは遠くに”加賀の白山”がまだ真っ白な姿で小さく見える。
残雪がたくさん残っていた横山岳頂上と”イカリソウ”


頂上からの下りはこれまた急な斜面のつづく三高尾根から鳥越峠を経由してテント場に戻る。途中、少し青みがかった白い花の”キクザキイチゲ”や、はじめて目にする”コバイモ”が清楚に咲いていた。
下りに出合った”コバイモ”と”キクザキイチゲ”





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