中菱会山岳部 春日井誠
朝、6時15分に大阪の親戚の家を出発。天王寺で関空行きの快速に乗る。朝から車内で缶ビール片手のおやじがいる。さすが、大阪だ。 関空は海の上にあり、列車が海の上を走っており感動した。関空に着き、集合場所へと急ぐ。関空はとても広く、初めてなので、集合場所がよくわからない。案内役の姉ちゃんに聞こうと思ったら、「三菱電機の人ですか」と声をかけられ、ひと安心。登山ザックを背負っていたので、すぐにわかったそうである。搭乗ゲートに向かう途中、免税店で、彼女に頼まれた化粧品を買う。(これは嘘) 10時10分発の「日本アジア航空、台北行き」に乗り込む。スッチーは、みんな美人だ。1年前、同僚の結婚式で大分行きの飛行機のスチュワーデスが、ブーだったのを思い出してしまった。 予定より30分遅れで、いざ出発。しばらくすると、窓の向こうに「室戸岬」が見える。飲み物のサービスの後、機内食が配られた。「サーモンか、ステーキどちらにしますか」と聞かれ、「ステーキ」にした。内容はステーキに、ご飯、そば(わさび、のり付き)、サラダ、パン、ショートケーキとバラエテイにとんでいた。隣の台湾人のおっさんが,たばこばかり吸うので苦しかった。 2時間30分くらいで、いよいよ台北に到着。小雨が降っていた。入国審査に20分くらいかかり、旅行会社のバスに乗り込む。添乗員は、日本の「阪神航空」の内海さんと、台湾の「東南旅行者」の「そう」さんである。「そう」さんは、日本語もでき、台湾大学出身のエリートである。 小雨の中、高速道路に乗り、台北中心街に向かう。高速を降りたとたん、バイク(スクータ)の多さが目に付く。ほとんどがノーヘル。噂には聞いていたが、こんなにバイクが多いとは思わなかった。 台北市内は、「中正記念道」や「龍山寺」などを見学し、夕方6時ころ、本日の宿「統一大飯店(プレジデントホテル)」に着く。すぐに近くのレストランで宴会。中華料理を味わう。日本人向けの味で、とてもおいしかった。宴会の後、若者中心で、名前は忘れたが、「スープ入り肉まん」の店に行くことにした。台湾は、タクシーが安く、台数も多いので、タクシーに乗ってその店に行ったが、私は助手席に座ったため、すごく怖かった。すごい運転で、いつ、ぶつかってもおかしくないような運転であった。市内はかなり渋滞しており、その合間をバイクが次々と通り抜けており、「自分のテクニックでは、台北市内ではバイクには乗れない」と思った。「スープ入り肉まん」はすごくおいしかった。ただ、9人もいて、一人200元(日本円で800円)しか食べなかったので、店員が「注文が少ない」と怒っていた。この日は、ホテルに帰って就寝。 11月16日 この日は登山基地の「阿里山(アーリーシャン)」に向かうため、バスでの移動。「嘉義(チャーイー)」まで高速で行き、そこからさらに3時間も山道を行く。チャーイで、南回帰線を越え、昼食。気温はたいへん暖かく、日本の9月上旬くらいである。昼食も、かなり多く出た。
11月17日 今回の旅行の目的である台湾最高峰「玉山(ユイシャン)」への挑戦だ。天候は晴れ、目指す「玉山」もはっきりと見える。バスで登山口まで行き、今日は標高3400メートルの「排雲山荘」まで登る。国立公園に指定されているだけあって、登山道も整備されており、快適だ。昨日、「玉山」に登って、下山してくる台湾人と何度もすれ違い、「ニーハオ」と挨拶をかわす。「チャイオー(がんばれという意味らしい)」と、励ましてくれる。約5時間半で「拝運山荘」に着いたが、最後は未体験の標高であったので、酸素が薄く、苦しかった。 山荘では、今回、我々のパーテイを引率してくれた4人の山岳ガイドが、夕食を作ってくれ、とてもおいしかった。。(内1人は、女性で日本の剣岳にも登ったそうである。)
11月18日 頭の痛さも多少回復し、朝3時に起床。小屋の外に出ると、いままでに見たことのない満天の星空であった。山頂目指して、4時に出発。水平線がうっすらと丸く見え、空を見るたびに、何度も流れ星を見ることができた。
11月19日
11月20日
また、いつか訪れるであろう台湾。 おしまい。 |